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ペルシャ語のユナテップの略。
古代ギリシャから伝えられ、エジプト医学やインドのアーユルヴェーダの影響を受けながら、古代ペルシャで発展し、イブン・シィーナーによって紀元9~10世紀頃に体系化され、西洋医学に大きな影響を与えました。
インドのアーユルヴェーダ、中国の中医学(漢方)と共に世界三大医学と呼ばれています。西洋医学の歴史は、まだほんの100年余りで、それ以前はこれらの伝承医学が医療を担ってきました。
イスラムの国々で今日でも実際に広くおこなわれている伝統医学で、世界(自然界)が土・空気・火・水の4元素から作られており、人はだれでもこれら4つの基本的元素、四体液(粘液、血液、黄胆汁、黒胆汁)、4つの気質(熱・冷・湿・乾)に結び付けられたバランスによって健康が保たれているという病理観を基本としています。
治療法の主は食事療法と自然薬物(生薬)療法で、治療だけではなく、養生法としても進められています。日本ではあまりよく知られていませんが、ざくろ・ダマスクローズ・ゴボウ・ナツメヤシ(デーツ)・カンソウ(甘草)根など体に良いとされている天然植物の多くが「ユナニ」の生薬です。
モフィードでは、「ユナニ」の知恵と現代科学の知識を融合させ大自然の持つ力を最大限に活かし、商品開発を行っております。
ペルシャを代表する知識人で、哲学者・医学者・科学者。ラテン名アウィケンナ(Avicenna、英語読みのアヴィセンナも普及している)。中央アジアのボラハ近郊アフシャナに生まれる。イラン各地で活動し、中世ヨーロッパに多大な影響を与えた人物として知られる。
医学・哲学・神学・天文学・数学・言語学・音楽など多方面の著作を残している。
哲学者としての彼の主著『治癒の書』は、膨大な知識を集めた百科事典的なものである。この書は、後学のイスラム知識層に多大な影響を与えただけでなく、アリストテレスの思想を保存、紹介したことにも大きな意義がある。12世紀以降イブン・スィーナーの著作はヨーロッパに紹介され始め、古代ギリシャの知識が失われていた中世ヨーロッパ世界に大きな影響を与えた。
医学者として、ヒポクラテスやガレノスを参考に理論的な医学の体系化を目指し、『医学典範』を執筆した。『医学典範』は当時におけるギリシア・アラビア医学の集大成であり、ラテン語に翻訳された後、17世紀ごろまでヨーロッパの大学で使用され、インドでは20世紀初頭まで使用されていた。
その他『指示と覚知』、『救済の書』、『科学について』等の他膨大な著作があるが、現在までにその多くが散逸している。
水蒸気蒸留法(※)を確立したことでも知られる。(ダマスクローズを使用して精油を採取した)