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ダマスクローズ(ウォーター)
天然香料、保湿、抗菌・消炎作用
原産地はイラン中央部砂漠のオアシス都市・カシャーン(バラの発祥地)。
カシャーンのバラは、観賞用のバラとは違い品種改良が行われていない原生種です。原生種のバラは、香りが高く、高濃度の成分が多く含まれています。
歴史・民間伝承
バラはもともとイランが発祥の地であり、古代からその地で栽培が行われてきました。紀元前6世紀のギリシャの女流詩人であるサッフォーSapphoは、赤いバラを“花の女王”と表現しています。
ローマでは、バラは主に祭りに使われ、花びらは食用として消費されていました。
ローズウォーター(バラ水)はアヴィセンナAvicenna(980-1037)により抽出されました。中世やルネッサンス時代、バラはうつ病の治療薬として大切にされていました。
出典:世界薬用植物百科事典 アンドリュー シェヴァリエ(Andrew Chevallie MNIMH)
バラは、イブン・シィーナーが精油の抽出方法を発見して以来、古くからその効能が科学者や医学者によって医学的治療に用いられてきました。
バラには毛穴を引き締める収斂効果のあるタンニンや、炎症を緩和する成分、柔軟作用があるフェノールが含まれています。そのため毛細血管の働きを活性化させ丈夫にし、沈静化する作用や、強い抗炎作用によって肌の炎症を和らげる作用があるとされています。
近年では、バラの香りが及ぼす作用が人体に及ぼす科学的証明もされ、リラクゼーション効果、ストレス軽減効果、ホルモンバランスの調整だけでなく、バラの香りが脳の働きを活性化することで美肌効果やエストロゲンの分泌を促進させることなどがわかってきました。
※エストロゲンは「美肌ホルモン」とも呼ばれ、肌のハリや弾力を保つ働きがあります。
Mofidに配合されている「ダマスクローズウォーター」は、中央部砂漠のオアシス都市カシャーン(標高2500m以上)でふりそそぐ太陽と乾燥した空気、昼夜の寒暖差の厳しい中で無農薬栽培されたバラの花びらを夜明け前にひとつひとつ丁寧に手摘みし、その日のうちに天然の湧き水とともに、蒸留釜へ入れ、伝統的な抽出法である水蒸気蒸留法で作った一番搾り(最初に抽出)の高濃度のローズウォーターをしようしております。
水は一切使わず、無農薬栽培のダマスクローズウォーターを使用しています。ローズ水には保存料の働きがあるため化学保存料を最小限に抑えられました。贅沢な天然の保存料です。
【抽出方法】
30kgのバラの花びらを70リットルの熱湯に入れ6時間以上沸騰させ、水蒸気がパイプを通って抽出される30リットルの液体がローズウォーターです。100%天然のローズウォーターには高濃度のバラ成分が含まれています。
江戸時代に世界で初めて乳がん手術を行った華岡青洲が乳がんの手術の際に、平賀源内が蘭学書を見て作った水蒸気蒸留法の機械から生成したローズウォーターを消毒として使用していたとの文献が残っています。
また、出雲の地(現在の和歌山県)では、昔から薔薇を薬用として用いていた記録が残っています。
※島根大学付属図書館「大森文庫」の出雲国に伝播した華岡流医術より